手中に収める


 

最近、特に意識していること。

 

僕はなるべくシンプルでミニマルな暮らしや思考をしたいので、好き嫌いがハッキリしていると思う。

 

必要十分というか、自分基準で整理したい。

 

 

 

服や持ち物はもう何年も同じだし(同じものを買い替えてる)、移動や思考や人間関係も最近はずいぶん狭まってきた。

 

 

これは「変化を拒む」とか「視野が狭い」とかそういうのじゃなくて、感覚的にだけど「決め打ち」に近いのかな。

 

さすがに40年も生きていると「この辺だな」っていうのがなんとなくわかってきたので、手当たり次第だとか周りに感化されてという取捨選択はほぼなくなってきて。

 

 

 

「自分でコントロールできるものを、自分の基準で選ぶ」

 

そんな感じ。

 

 

で、もちろん、「自分の意思とタイミングで手放せる」ことも大事。

 

 

この、「自分の人生や生活のコントローラーを自分で握っている」ってとこなんだと思っていて。

 

 

 

逆に言えば、「そうじゃないもの」を身近に置かないというか。

 

 

TVプロデューサーの佐久間さんが、「自分が怒ったりイライラしたり他人の悪口を言わないのは、そういう人を近くに置かないから」って言っていて、これは人間関係だけじゃなくて暮らしや人生においてもそうだなと思った。

 

よく言われる「丁寧な暮らし」や「お気に入りに囲まれて暮らす」みたいなことって、それを下敷きにして人生を送ることで「人生というものは自分次第でコントロールできる」っていう前提を自分で作り込んでいるとも言える。

 

「薬局のオマケで貰った歯ブラシで遅刻しそうな朝に急いで歯を磨いたら口の中が血だらけになった時のあの味」みたいなことが僕らのやる気を削いでいることは確かだし、その逆で「朝きちんと起きてお気に入りの歯ブラシで丁寧に歯磨きした後の歯の裏のツルツル」は僕らに勇気と希望を与えてくれるんだと思う。

 

 

 

自分の手におえる生活を、自分で選び抜くこと。

 

 

自分の人生を「手中に収める」ことではじめて、そのほかと関わり合うことができるんです。