20年近くぶりに「これ読め」と言われたような気がして読み始めた、パウロ・コエーリョの「アルケミスト」。
いくつかの出来事が重なって、導かれるように読み出した。
これが「前兆」、なのだろうか。
読み終わっていま、一番印象に残っている一説が
「人生において大切なのは、世間をよく見聞きし、そして手元のスプーンの油をこぼさないこと」みたいな話だった。
今を大事に、マインドフルネス、自分の周りを幸せに、幸せは足元に転がっている、、、
みたいなことばかりに気を取られていては、広い知見や見聞は得られないように思うし、かといって周りばっかり上ばっかり見続けていても、誰の人生を生きているのかわからなくなる。
人間誰しも身ひとつなんだし、ようは配分とかバランスのようなものなんだろうか。
あと、欲に絡まれないことですね。
自分から湧き出る欲には忠実に従うほうが良いと僕は思うのだけれど、世の中というものは想像以上に「誰かの強欲」が渦巻いていて、それがしきりに肩を叩いてくる。
ガラの悪い客引きのように絡んでくるわけです。
そこをきちんと見分けることが、世界と調和するコツのように思う。