コップの次は、シャンパン。
こないだは「まず、自分のコップを満たすこと」のような話をしました。
自分のコップを満たそうにも、コップ自体が大きくなりすぎていてはなかなか満たされません。
この大きさって、自分で自覚できているでしょうか?
もしかしたら何かしらの影響で、必要以上に大きくなってしまっているのかもしれない。
必要十分、身の丈。
そんな話をしていたら、とある本の中で「シャンパンタワー」の例えがあって。
シャンパンタワーの一番上が自分のグラス。
上からゆっくりと注いでいくんだけど、一番上が満たされてから2段目3段目が満たされていくわけです。
一番上が大きすぎると、なかなか下のグラスにまで行き渡らない。
自分が満たされてはじめて、周囲に気が回る。
自分のグラスが満たされるまでは、満たそう、足りない、欲しい、と「テイク」の気持ちが働きますが、いったん満たされてしまえば「ギブ」の気持ちが生まれます。
さて、そこをどうやって満たしていくのか。
半年くらい前、僕は「時間」を手にしました。
あまり働かず、移動もせず、本を読んだり体操したり、誰かと話したりと悠々自適に過ごしていたんです。
そうするうちに、ひとつの変化に気づきました。
「買物」が減ったのです。
欲しいという気持ちが浮かばなくなったというか、消費行動が格段に減りました。
そこで気づいたのが、「消耗が消費を加速させる」ということ。
オーバーワークだったり、ストレスだったり、睡眠不足だったりと負荷による消耗は「足りない」という感覚を生み出し、それを補うための「消費」に発展します。
自分のプラスマイナスをゼロにしようとする、「ストレス解消」のようなものです。
ストレス発散にぜひ!!なんていうコピーで売られている商品やサービスは、そもそも「ストレスをかけない」という選択をすれば消費を回避できますよね。
買物の原資を手に入れるために消耗する。
消耗が消費を生み、その原資を消耗で生み出す。
そのサイクルに入ってしまうとグラスはどんどん大きくなり、どれだけ注いでも下まで満たされません。
逆に、グラスが小さいと「時間」が手に入ります。
その時間を使って、周りを満たしていけば良いのです。