けっこうあちこちで書いているし、ここでも前に書いたんだけど。
「漁村」が好きです。
「山村」もいいんだけどね、何が違うかって言うと「路地の入り組みかた」かなぁと思う。
小さな漁村とか離島の海側の村って、けっこうな斜面に広がっていたりそもそもが小さな入江にできていたりするので、家を作った後に道ができてるような感じなんですよね。
あの迷宮感というか迷路感というか、路地を歩いているだけなのにその生活の中に入ってしまったような感覚が好きなんです。
尾道もそうだし全国あちこちがそうだろうけど、路地が細いぶん、建物の改修や改築ができないんですよね。
車や機械が入っていけないし、資材の運搬も大変。
そんな背景も相まって「古き良き」な町になっているんだろうけど。
今月からスタートした「くじゃく町」のモデルになっているのは、和歌山の雑賀崎。
大阪から少し南下した「和歌の浦」あたりにある漁村です。
少しいけば(山を越えれば)市街に出るんだけど、まるで「島」のような時間が流れるここは僕のお気に入り。
島でいうと、姫路の沖にある「家島」もおすすめです。
家島に行ったのはもうずいぶん前だけど、たぶんあまり変わってないと思う。
姫路港から船が出てます。
なんなんでしょうね。
べつに田舎育ちというわけでもないけど、あの感じがすごく好きなんですよ。
「自然のレッスン」っていう、「都会にいながらシンプルに暮らす方法」を説いた本があるんだけど、あれにはかなり影響を受けてると思う。
エコとかロハスとか以前、「スローライフ」っていう言葉が出だした頃かなぁ。
けっこうあちこち小さな村や町には行ってるほうだと思うんだけど、拠点を移すのは難しいし、うまいこと身近な世界を作れたらなぁと思っています。