もうしばらく書いてなかったんだけど、ここ最近は時間があるのでふと筆をとる。
今の時代に「ふと筆をとる」なんて変な表現だなと思いつつ、他の用事でノートパソコンを叩きながら、ちょっとした気分転換にひさびさタブを開いた。
「今日こそ書くぞー!」と意気込んでたわけじゃないし、そのためにパソコンを立ち上げたわけでもない。
ちょっとした日々のスキマと気持ちの余裕が重なったとき、たまたま目の前にパソコンがあってブラウザが立ち上がっていた。
ただ、それだけのタイミング。
筆じゃないけど、これはまさに「ふと筆をとった」感じがする。
でも、なんでもかんでも勢いづいて「やるぞー!」なんて毎日はやっぱり大変だなぁと思う。
時計や手帳を睨みながら、バッサバッサと切り込んでいく、なぎ倒していく。
たしかにそういう場面も時としてあるだろうけれど、毎日の勤めの合間にふと手を止めたり止まったりした時、まるで忘れていたようなことが奥の方から湧いてきて
「まぁ、やるか。」
くらいの気持ちと温度で淡々と手を動かす。
格闘技みたいな力と技の鬩ぎ合いじゃなく、合気道のような相手の気や動きにそった立ち回り。
向こうからやってきたものに、手を貸す。
静かに言葉を紡ぐように、静かに日々を紡ぎたい。