こないだ行ったブックマーケットで手に入れた本。
「オオヤコーヒ」のオオヤミノルさんの著書で、帯の文章だけで惹きつけられるものがあった。
これまでにも、イノダコーヒ・猪田彰郎さん/六曜社・奥野さん/クルミドコーヒー・影山さん/カフェディモンシュ・堀内さん/大坊珈琲店・大坊さんなどなど、喫茶やカフェをされている人たちの本をたくさん読んできたし、皆さんそれぞれに哲学があり、コーヒーや飲食店では括れないくらいの内容の本だった。
「今すぐカフェを始める本」とか「失敗しない喫茶店経営」みたいな本もよく書店で見かけるけど、上記の本はそういう類ではなく、それぞれが大事にしたいことを大事にできる場所として、「店」があるように思う。
もちろん継続していくうえで「経営」は切り離せないけれど、僕らは経営するために生まれてきたのではないわけだし、数字を素早く数えるために学んできたわけじゃない。
日々を営む中でふと感じた事柄や目や耳に入ったことに敏感でいること、それについてよく考えたり反芻したりできる時間、そしてそれを共有したり話しあえる人が周りにいること。
モモ、星の王子様、森の生活、カモメのジョナサン、あのあたりをまた読み返したり、棚に飾ったりしようと思う。