「暮らしあう」って


 

「暮らし」に興味があるんです。

 

それはライフスタイルだとか自分の生活とかそういう意味ではなくって、「自分を含む自分の毎日を取り巻く生活環境」に近いと思う。

 

 

どこに住み、誰がいて、何をしているのか。

何を考え、何を思い、何を大切にしているのか。

 

 

個々の生活や生産活動が地域の中で分布していて、その円の関わり合う面を「暮らし」と言えばわかりやすいのかもしれない。

 

自分だけを切り取って「暮らし」というんじゃなくて、自分を中心としたその生活圏とその中での関わり合いっていう感じ。

 

 

 

だから、「暮らし」よりも、「暮らしあう」っていう方がしっくりくる。

 

 

それぞれの生活の中での困りごとは、「暮らしあい」が解決してくれて。

融通や交換、貸し借りや声掛けとかさ。

 

「おすそ分け」なんていい言葉もあるんだし。

 

 

ないものはない。

あるもので工夫する。

 

 

 

自分の生活を豊かにするのは自分じゃないんです。

まわりの暮らしを豊かにしようと働きかけた結果として、それに含まれる自分の生活も豊かになるんです。

 

 

共同体や密着する必要はないけれど、「寄る」っていう感覚は大事にしていきたい。