大きな団地でたくさんの人が暮らしているとして。
全部、同じ間取りなんだけれど、住まいや暮らしはぜんぜん違うわけです。
物が少なくシンプルな人もいれば、たくさんの物に囲まれて幸せな人もいるし、ごちゃごちゃと雑多な人もいれば、慎ましい人もいる。
椅子に座る人も、床で寝る人も、機械に囲まれている人も、植物に囲まれている人も。
全員、同じ間取り。
でも、ぜんぜん違います。
すべての人の1日は24時間で、1年は365日ですよね。
20時間だとか、360日だとかいう人はいないわけです。
ということは、僕らの原資は同じ。
人と比べて自分は、、なんて考える人もいるだろうけれど。
それって、隣の家は、、とか言ってるのと同じです。
同じ間取りの家で、生活様式が違うだけ。
あとは管理できているかどうかの違いです。
自分が心地良いように、隣なんて気にせずに「僕ならどうだ?」って考えながら丁寧に選び取っていけば、「必要十分」で事足りるはず。
テレビCMや雑誌広告で煽られてしまうと、不要なものまで手に入れようと、時間を使ってしまうことになります。
必要十分、分相応、足るを知る。
ここをうまく管理できていると不用意に時間を使うことはないし、暮らしに余裕が生まれます。
なにせ僕らはみんな、同じ間取りで暮らしているのです。