ここ数年は「暮らし」だとか「生活」について色々と考えてきました。
「生きていく」ということも。
僕らは何に希望を持って、何で絶望して、どうなれば豊かで幸せなのか。
何に向かって生きていて、死ぬとはどういうことなのか。
そんなことを考えているうちに未知の脅威と戦うことになったのです。
ニュースでも連日、暮らしや生活や芸術や文化や様々なものが脅かされています。
気が滅入るような話も飛び込んできます。
でもやっぱり、少し違和感が残るんです。
僕らの暮らしは、何の上に成り立っているんだろうかって。
政府の補助、公的資金、要望書。
金融資本主義経済、お金の上に全てが成り立っている。
ある意味では全くそうだし、僕だってその恩恵を受けています。
でも、その流れが止まってしまうことで「暮らし」が破綻し、自由や尊厳までも奪われてしまう。
その道って、すごく危ないなぁと思う。
マイクがないと歌えないわけじゃない。
僕らはお金を食べているわけじゃない。
喜びや悲しみは上から落ちてくるものじゃない。
国が僕らを作ったのではなくて、僕らが国を作ったんです。
国が滅んだって、僕らは生き残る。
僕やあなたが何を思い、何に動くか。
僕らを生かしているのは、心です。